志津川湾の環境データ

⽇本財団助成事業の海洋酸性化適応プロジェクト(特定⾮営利活動法⼈⾥海づくり研究会議)の⼀環として、⼀般社団法⼈サスティナビリティセンターが南三陸町⾃然環境活⽤センターおよび宮城県⽔産技術総合センター気仙沼⽔産試験場のご協⼒のもとに⾏っている調査結果の⼀部です。水温、塩分、DO(溶存酸素)、クロロフィル濃度、栄養塩を計測・公開しています。

調査地点

Stn,1

Stn,1の調査結果
2020.08~

Stn,2

Stn,2の調査結果
2020.08~2023.03

Stn,3

Stn,3の調査結果
2020.08~

Stn,4

Stn,4の調査結果
2020.08~2023.03

Stn,5

Stn,5の調査結果
2020.08~2023.03

栄養塩

 栄養塩データ
分析協力:宮城県水産技術総合センター気仙沼水産試験場

指標の説明

  • 水温:海水温の変化は、生物の分布や活動に影響する。夏場は表層で高く、底層にいくに従って低くなる傾向がある。冬場は海表面が冷やされるので、水が良く混ざり(鉛直混合)、表層から底層まで一様な値を示すことが多い。
  • 塩分:塩分は水温ととも調べることで、その水がどこから来たか(黒潮由来か親潮由来か、など)を推定する手がかりになる。また、河川の流れ込みがどこまで影響しているかの目安となる。
  • DO(溶存酸素):生物の生息に欠かせない水中の酸素濃度。これが低すぎると、酸欠で天然資源が死滅したり、養殖に被害が出たりする。水産用水基準では、6mg/L以上あることが好適な環境の目安とされている。一般的に夏期は低くなるが、夏期底層でも4.3mg/Lを下回らないこととされている。
  • クロロフィル濃度:カキやホタテ、ホヤなどのエサとなる植物プランクトンがどのくらいいるかの目安となる。
  • 栄養塩:植物プランクトンの生育に必要な養分を示し、一般的にチッ素(N)とリン(P)を指標とする。どちらが足りなくても植物プランクトンは増殖できず、その比率は16:1くらいの割合といわれている。チッ素やリンは、親潮が運んでくるものと、人間の活動(生活排水、食品加工の排水、農業肥料など)から供給されるものがある。

主要文献

環境

南三陸町の湾、地質や土壌に関する文献を記載しています。

持続可能な志津川湾の利用や牡蠣養殖のASC認証について報告した論文があります。(英語)
Management of aquaculture and marine environment in an open-type inner bay through the satoumi approach: the case of Shizugawa Bay

栄養塩や水溶性有機物や鉄の濃度の調査から、持続可能な志津川湾の利用や牡蠣養殖のASC認証について報告した論文があります。(英語)
Satoumi approach for realizing sustainable coastal use in a rias-type bay: A case of Shizugawa bay in Sanriku Coast hit by the huge tsunami on 11 March 2011.

ADCPを用いた志津川湾内流動の観測

南三陸長面浦における海水交換機構に関する研究

南三陸の湾奥部における圧力センサーによる水位測定

南三陸長面浦における溶存酸素濃度の変動に関する現地調査

水溶性有機物と鉄の濃度が季節と土地利用によって変化することを報告した論文があります。(英語)
Water extractable organic matter and iron in relation to land use and seasonal changes.

南三陸海岸地域(南三陸町~石巻市)のジオ資源の特長

データベースで検索する際には、#里海里山、#地理、#地学などのキーワードで検索してください。